Designer の新機能
2024.2
バージョン: 2024.2 (リリースノートを参照)
新機能:Designer
プロキシ認証の更新(パブリックプレビュー)
Designerのユーザー設定の、プロキシ設定と認証オプションを拡張しました。拡張した機能では、プロキシ方式(インターネットオプション、PACスクリプト、手動設定)を選択し、データ接続マネージャー(DCM)を使用して、プロキシで使用する接続と認証資格情報を作成できます。
プロキシ設定に対する2024.2の拡張機能は、Alteryx Designerでのみ利用できます。DesignerおよびDCMの新しいプロキシ設定はServerに同期されません。
パブリックプレビュー
これらのプロキシの拡張機能は、2024.2リリースのパブリックプレビューで利用できます。以前のプロキシ設定を引き続き使用することも、これらの新しいオプションを使用することもできます。その他の重要な情報については、プロキシ設定をご覧ください。
式エディターの更新
複数フィールドフォーミュラおよび複数行フォーミュラのツールでは、フォーミュラツールおよびフィルタツールと同じ新しい式エディターが使用されるようになりました。新しい式エディターでは、最新のUI、構文の強調表示、予測テキストを利用できます。
新しいツール: ランク
ランクツールは、Designerの準備ツールカテゴリから利用できる新しいツールです。このツールにはランキング機能が組み込まれており、複雑な方法や複数のツールを必要とせずに、データを迅速かつ正確にランク付けすることができます。詳細と設定情報については、ランクツールをご覧ください。
AMP専用ツール
ランクツールは、AMP Engineからのみ使用できます。
SingleStoreデータソース
SingleStoreデータソースが利用できるようになりました。データ出力ツールとデータ入力ツールを使用して、クラウドネイティブのSingleStoreデータベースに接続できます。詳細と設定情報については、SingleStoreをご覧ください。
Google Cloud Storageデータソース
Google Cloud Storageのデータソースが利用できるようになりました。データ入力ツールおよびデータ出力ツールを活用して、Google Cloud Storageサービスへの接続を確立できます。詳細と設定情報については、Google Cloud Storageをご覧ください。
Marketplaceアドオンの更新
重要
ベータ版では、Marketplaceアドオン機能をご利用いただけなくなりました。
Marketplaceアドオンを使用すると、Alteryx Marketplace経由で利用可能なすべてのAlteryxがサポートするデータコネクタにアクセスできます。これらのツールの一部は、お使いのDesignerバージョンと互換性がない場合があります。Marketplaceアドオンの24.2バージョンでは、お使いのDesignerバージョンと互換性のあるツールのみにアクセスすることができます。
さらに、新しいバージョンのAlteryxデータコネクタが利用可能な場合、Marketplaceアドオンウィンドウの更新ボタンを使用してダウンロードすることができます(ここでは、既存のツールに上書きされず、インストールされている古いバージョンに加えて新しいバージョンが追加されます)。詳細については、Marketplaceアドオンをご覧ください。
ツール設定の既定のカスタマイズ
ツールの設定を変更する際に、お好みの設定を既定として保存できるオプションが追加されました。ツールを設定して、既定として保存を選択すると、次回このツールを使用する際に、カスタム設定が既定になります。
この機能は、すべてのツールのツール設定ウィンドウで利用可能で、[現在の設定を適用]ボタンのすぐ上に配置されています。ここから、設定を既定として保存したり、ツール設定をシステムの既定に戻したりすることができます。詳細については、ツール設定をご覧ください。
ツール接続の色のカスタマイズ
ツール間の各ワークフロー接続線の色をカスタマイズできるようになりました。このカスタマイズオプションにより、ワークフローの読みやすさ、ドキュメンテーション、ワークフローの全体的な編成が向上します。オプションの詳細については、接続設定をご覧ください。
コンテナの複数行キャプション
ツールコンテナとコントロールコンテナを作成する際の、書式設定のコントロールが追加され、コンテナのキャプションでテキストの折り返しが可能になりました。これにより、ワークフローがキャンバス上で占有するスペースが縮小され、Designerの全体的な使いやすさが向上するとともに、ユーザーがワークフローをより速くレビューできるようになります。
データ出力ツールで空のファイルを出力しない
データ出力ツールオプションの新しい設定により、データ出力ツールがレコード(XLSXおよびXLSMのファイルの種類)を受信しない場合にデータを出力しないようにすることができます。これは、例えば、ヘッダーラベルのある空白のタブで書き込まれるレコードがない場合、Excelに書き込まれないことを意味します。Excelのファイルの種類に出力する際は、[レコードがない場合は出力しない]設定を選択します。詳細については、ファイル形式オプションをご覧ください。
レコードIDツールでのグループ化機能
レコードIDツールの列でデータをグループ化できるようになりました(サンプリングツールで利用できるものと同様)。各グループの最初のレコードには、ツール設定の[開始値]フィールドで指定した値が割り当てられます。
クロスタブツールの更新
クロスタブツールの列/フィールド名内に特殊文字を保持するように選択できるようになりました。以前まで特殊文字は自動的にアンダースコアに変換されていました。詳細については、クロスタブツールをご覧ください。
準構造化データのJSONパースツールでの処理
JSONパースツールに、準構造化データを持つJSON配列とオブジェクトを処理するための、AMPのみ利用できるオプションを新たに追加しました: JSONフィールドのアンネストおよび配列のフラット化。これらの新しいオプションの詳細については、JSONパースツールをご覧ください。
ダウンロードツールでのSSH認証のサポート
SSHキーペアを生成して、ダウンロードツールとの認証方法として使用し、SFTPに接続できるようになりました。詳細については、SSH認証設定をご覧ください。
新しい「ツールごとに学習」: 等しいことを検証
等しいことを検証ツールにツールごとに学習を追加しました。この例には、Designerから直接アクセスできます。ツールパレットでツールを選択するか、ツールを右クリックして[例を開く]を選択します。
新しいフォーミュラ関数と関数の更新
新しいフォーミュラ関数を2種類追加しました。
UnicodeNormalize
(変換関数カテゴリ): 並べ替えやデータ比較が容易に行えるよう、文字列を標準化されたUnicode形式に変換します。UrlEncodeUTF8
(特殊関数カテゴリ): RFC 3986準拠のパーセントエンコーディングを使用して文字列をエンコードします。既存のUrlEncode関数よりもこの新しい関数の使用を推奨します。
さらに、DateTimeFormat、DateTimeNow、DateTimeNowPresice、DateTimeToLocal、DateTimeToUTCの関数に新しいタイムゾーン(tz)パラメーターを追加しました。DateTimeParse関数で、入力用に%zと%Z指定子がサポートされるようになりました。これらの更新の詳細については、日付/時刻関数をご覧ください。
新しいツールパレットプリセット: AMP互換ツール
AMP互換ツールのみを表示するようにDesignerツールパレットをすばやく設定できる新しいツールパレットプリセットを追加しました。ツールパレットプリセットに関する詳細については、ユーザーインターフェースをご覧ください。
Designerのアラートの更新
Designerに表示されるアラートを更新しました(Designerの新しいバージョンが利用可能になった場合など)。これらのアラートには最新のインターフェースが使用されているため、ユーザーエクスペリエンスが向上し、他のAlteryx製品との一貫性も向上しています。さらに、ユーザー設定の通知タブを使用して、Designerに表示されるアラートをカスタマイズすることができます。
次のような場合に更新されたアラートが表示されます。
ワークフローが完了したとき(成功時および失敗時)。
新しいDesignerバージョンが利用可能になったとき(および現在のバージョンが最新のとき)。
新しいCASSデータセットが使用可能になったとき。
ライセンスの有効期限が切れたとき、または有効期限が近づいているとき(30日前から表示)。
Marketplaceアドオンツールが正常にインストールされたとき。
ServerまたはAACワークスペースに正常に保存されたとき。
ODBC接続タイムアウトを上書き
新しいユーザー設定では接続タイムアウトの制限値(秒単位)を増やせるため、リモートデータソースがタイムリーに応答しない場合でも接続できるようになります。詳細については、ユーザー設定をご覧ください。
ダークモードの更新
ツール設定以外のすべてのDesignerコンポーネントについて、予定していたダークモードの更新が完了しました。今後のリリースでは、ツール設定ウィンドウを引き続き更新していきます。
ベータリリース
ダークモードの機能は現時点ではまだベータ版です。そのため、特定のDesignerインターフェースコンポーネントのみがダークモードに変換されています。さらに、特定のコンポーネント(多くのツール設定を含む)が、現時点では一部のみがダークモードに変換されて表示される場合があります。今後のリリースで、ダークモードのための追加要素を引き続き追加していく予定です。
新しいキーボードショートカット
よく使用されるDesigner機能のキーボードショートカットが追加されました。
ユーザー設定を開く: Ctrl+Alt+U
既定に戻す: Ctrl+Alt+F
ワークフローのエクスポートウィンドウを開く: Ctrl+Alt+E
ワークフローの比較を開く: Ctrl+Alt+X
テンプレートウィンドウを開く: Ctrl+Shift+N
ワークフロー依存関係を開く: Ctrl+Alt+W
名前を付けて保存: F12
Tabキーを使用してグローバル検索結果に移動し、Enterキーを使用してキャンバス上の検索結果からツールを配置できるようになりました。
デバッグモードとAMP
デバッグモードが、コントロールコンテナのようなAMP専用機能を含むワークフローなど、すべてのワークフローでサポートされるようになりました。
[エラー時のワークフローの実行をキャンセルする]をAMPでサポート
AMP Engineを有効にした状態で、ランタイム設定[エラー時のワークフローの実行をキャンセルする]がサポートされるようになりました。
libssh2のアップグレード
libssh2をバージョン1.11.0にアップグレードしました。
R のアップグレード
Rをバージョン4.4.0にアップグレードしました。このアップグレードにより、rgeos
パッケージは削除されました。このパッケージは2023年10月16日にCRANでアーカイブされています。詳細については、CRANのドキュメンテーションをご覧ください。
Open SSL Upgrade
We have updated the embedded OpenSSL module to version 3.0.13. This addresses the following potential vulnerabilities present in OpenSSL 3.0.12, the version shipped in 2024.1:
CVE-2024-0727
CVE-2023-6237
CVE-2023-5678
These CVEs do not affect the status of the Alteryx OpenSSL FIPS 140-2 Provider. For more information, go to Vulnerabilities 3.0.
新機能:Intelligence Suite
Popplerのアップグレード
Intelligence Suiteにパッケージ化された Popplerのバージョンを0.68.0から22.12.0にアップグレードしました。このアップグレードにより、PDFからテキスト抽出ツールの出力に小さな変更が生じる可能性があります。