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プロキシ設定

2024.2リリース: パブリックプレビュー版

Designerでプロキシ認証を設定する新しい方法を、パブリックプレビュー版で利用できるようになりました。

パブリックプレビュー版では、新しいプロキシ設定に一部制限があります。以下の「重要な注意事項と制限事項」セクションで制限についてご確認ください。

また、以前のプロキシ設定を引き続き使用することも、今回の新しいオプションを使用することもできます。

概要

Alteryx Designerを使用する際には多くの場合インターネット通信が必要になります。たとえば、ワークフローで使用するツール(ダウンロードツールなど)によっては、情報を取得するのにインターネットアクセスが必要です。インターネットには直接接続できても、組織のセキュリティ要件を満たさない場合があります。

プロキシサーバーがあれば、ネットワークとインターネット間の通信を、プロキシを経由させてルーティングできます。これにより、ネットワークとインターネット間に追加のセキュリティ層を設けることができます。

プロキシ設定は、Designerのユーザー設定から直接設定できます。設定するには、以下の手順を参照してください。

Alteryx Designerでプロキシ設定を設定する

重要

プロキシ設定に対する2024.2の更新はパブリックプレビューの段階で、Alteryx Designerのみで利用できます。DesignerとDCMのプロキシ設定はServerに同期されません。

Alteryxでは、ネットワーク内のプロキシサーバーを処理する新しい方法と、新しい入力が利用できるようになりました。これらのプロキシ設定には、Designerユーザー設定からアクセスできます。[オプション] > [ユーザー設定] > [ユーザー設定の編集]の順に進み、[プロキシ]タブを選択します。

次に、[新しいプロキシ設定を有効にする(プレビュー版)]を選択して、パブリックプレビュー版の新しいプロキシ設定オプションを有効にし、次の設定を行います。

プロキシの選択

設定するプロキシのタイプを選択します。プロキシに認証が必要な場合は、以下の[プロキシ認証]セクションで設定します。プロキシの選択では、次のオプションを利用できます。

  • プロキシを使用しない: インターネットへのアクセスにプロキシを使用しない場合は、このオプションを選択します。

  • インターネットオプション設定を使用: 既定のオプションです。このオプションを選択すると、お使いのコンピューターの[ネットワークとインターネットの設定]で定義したプロキシ設定(例外リストを含む)がDesignerで使用されます。この設定で使用するプロキシを設定するには、コンピューターの[ネットワークとインターネットの設定]に移動し、プロキシ設定を行います。このオプションを選択した場合は、さらに[プロキシ認証]セクションからDCM接続を選択するか、DCMから新しい接続を作成する必要があります。このプロキシ選択では、必要に応じて複数の接続方法を使用できます。

    重要

    この設定に使用するDCM接続では、[アドレス]フィールドと[プロトコルのリクエスト]フィールドは空白のままにしてください。

  • この場所のPACファイルを使用: PACファイルは、ネットワーク要求を宛先に直接送信するか、プロキシサーバーに転送するかを決定するロジックを持つJavaScript関数です。PACスクリプトの場所へのパスを入力します。これは、フルURIパスまたはローカルファイルへのフルパスです。このオプションを選択した場合は、さらに[プロキシ認証]セクションからDCM接続を選択するか、DCMから新しい接続を作成する必要があります。このプロキシ選択では、必要に応じて複数の接続方法を使用できます。

    • 有効なURIパスの例: http://alteryx.com/example.pacまたはhttps://alteryx.com/example.pac

    • 有効なローカルファイルパスの例: C:\ProgramData\Example\example.pac

    重要

    この設定に使用するDCM接続では、[アドレス]フィールドと[プロトコルのリクエスト]フィールドは空白のままにしてください。

  • 手動: このオプションを選択した場合、すべてのプロキシの詳細をDesigner経由で手動で提供します。これにより、必要なプロキシのホスト名をDesignerで直接定義できます。このオプションを選択した場合は、さらに[プロキシ認証]セクションからDCM接続を選択するか、DCMから新しい接続を作成する必要があります。手動オプションでは、[プロキシ認証]セクションから利用できる接続は1つのみです。

    • 手動オプションを使用するには、DCMを介してプロキシタイプ(HTTP、HTTPS、またはSOCKS5h)とプロキシサーバーアドレスを指定する必要があります。

    • Designerでは、DCM接続を設定するときに指定したプロキシサーバーアドレス(および追加の接続設定)が使用されます。

    • 例外:上記の手動オプションで使用。[次のホスト名/CIDR IPアドレスに対してプロキシの選択をバイパス(常に直接接続を使用)]を選択して、アクセス時にプロキシを使用しないホスト名のコンマ区切りリストを追加します。すべてのホストと一致するようアスタリスク(*)を1つ入力することもできます。除外リストのホスト名がドット(.)で始まる場合、その名前はそのドメイン全体に一致します。たとえば、.example.comwww.example.comhome.example.comの両方に一致しますが、nonexample.comには一致しません。

プロキシ認証

プロキシ認証を使用して、認証タイプ(Basic、NTLM、Windows Negotiate)と、プロキシまたは上記で選択した複数のプロキシを使用した接続で必要となる資格情報を設定します。

  • 接続を選択: ドロップダウンを使用して既存の接続(DCM経由で作成)を選択するか、[新しい接続を作成]を選択してDCMを起動し、プロキシ接続を設定します。このプロセスの詳細については、「DCM経由でプロキシの新しい接続と資格情報を作成する」を参照してください。

  • 選択した接続(最上段から優先順): 表示されているフィールドと上下の矢印アイコンを使用して、既存の接続を優先度の高い順に並べ替えます。プロキシ接続では、ここで設定した順序で接続が使用されます。使用しなくなった接続を削除するには、– (マイナス)アイコンを使用します。

DCM経由でプロキシの新しい接続と資格情報を作成する

プロキシサーバーで認証を必要とする場合は、接続と、関連する資格情報を作成する必要があります。手動のプロキシ設定オプションを使用している場合、プロキシサーバーのアドレスおよびホスト名と、必要に応じて関連する資格情報を指定して接続を作成する必要があります。これは、Designerのデータ接続マネージャー(DCM)から設定できます。

Designerの[ユーザー設定]の[プロキシ認証]セクションで、[接続を選択]ドロップダウンから[新しい接続を作成]を選択し、[接続マネージャー]ウィンドウを起動します。または、Designerのメインメニューから、[ファイル] > [接続を管理] > [プロキシサーバー]に移動し、[+ 新規]ボタンを選択します。

ここでプロキシサーバーと認証を設定できます。

  1. [テクノロジー]ドロップダウンからプロキシサーバーテクノロジーを選択します。以下のオプションがあります。

    • 任意のプロキシタイプ: このオプションを選択すると、プロキシタイプはPACファイルまたはインターネットオプションから取得されます。手動プロキシを選択した場合、またはプロキシの種類に応じてプロキシ設定を微調整する場合を除き、常にこのオプションを使用します。

    • HTTPプロキシ

    • HTTPSプロキシ

    • SOCKS5hプロキシ

  2. [データソース名]フィールドにこのデータソースの名前を入力します。このラベルは、DCMとプロキシユーザー設定でこのプロキシサーバーを後で参照するときに使用するため、この接続を後で識別できるようなわかりやすい名前にすることが重要です。

  3. [アドレス]フィールドにプロキシサーバーのアドレスを入力します。これは、プロキシの選択の[手動]オプションを使用する場合に必要です。それ以外の場合、プロキシサーバーのアドレスはPACファイルまたはインターネットオプション設定で提供されます。この場合、このフィールドはオプションで、DCMプロキシ接続を選択したプロキシサーバーURLと照合するために使用されます。

    • プロキシホスト名アドレスの例: myproxy.example.com:1234

    • プロキシIPアドレスの例: 158.42.13.3:1234

  4. (オプション) [プロトコルのリクエスト]フィールドで、プロキシサーバーのリクエストプロトコルを選択します。この接続を特定のプロトコル(FTPなど)のみに使用する場合は、このオプションを使用します。以下のオプションがあります。

    • FTP

    • HTTP

    • HTTPS

    • SFTP

    • SMTP

  5. [保存]を選択します。

プロキシサーバーの認証に使用する資格情報を作成することもできます。

  1. まず[+ 資格情報の接続] を選択します。

  2. [認証方法]ドロップダウンから認証方法を選択します。現在、ユーザー名とパスワードのみが、これらの方法のすべてでサポートされている資格情報のタイプです。Windows統合認証をするには、認証方法を選択し、DCMの資格情報を空白のままにします。現在、以下の認証方法がサポートされています。

    • ベーシック

    • 認証なし

    • NTLM

    • Windows Negotiate (SPNEGO/Kerberos)

  3. 次に、[資格情報]ドロップダウンから、[新しい資格情報の作成]を選択します。既存の資格情報を選択することもできます(以前に作成した場合)。

  4. 資格情報名を入力します。これも、必要に応じて後で参照するためのラベルです。

  5. 保管庫: ローカルDCMストレージ以外に保管庫接続がない場合、保管庫ドロップダウンは表示されません。保管庫接続が確立されている場合、このドロップダウンを使用可能で、DCMローカルストレージが選択済みになっています。設定されている場合は、任意の保管庫(HashiCorpやCyberArkなど)を選択して、保管庫からユーザー名とパスワードを選択できます。詳細については、「DCM 外部保管庫」を参照してください。プロキシを使用せずに保管庫自体に到達できることが必要な点に留意してください。

  6. プロキシサーバーの認証に使用する新しい資格情報に関連付けられた[ユーザー名]と[パスワード]を入力します。

  7. [作成とリンク]ボタンを選択して終了します。

プロキシ接続と資格情報の編集

プロキシ接続と関連する資格情報を作成した後、必要に応じてそれらの詳細を編集できます。これはDCMを介して行うことができます。

プロキシ接続の編集

プロキシ接続を編集するには、以下の手順に従います。

  1. Designerで、[ファイル] > [接続を管理]の順に選択し、DCMを開きます。

  2. 左側の[プロキシサーバー]タブを選択して、作成したすべてのプロキシ接続にアクセスします。

  3. 編集する必要がある接続を見つけます。接続名を選択すると、接続の詳細が表示されます。ここでは、接続が作成されたときに入力された情報と、リンクされた資格情報を表示できます。必要に応じて、[資格情報の接続]ができるオプションもあります。

  4. [編集]ボタンを選択して、接続を変更します。必要に応じて、[データソース名]、[アドレス]、[プロトコルのリクエスト]を更新します。

  5. [保存]を選択して変更を確定するか、[キャンセル]を選択して前の画面に戻ります。

プロキシ資格情報の編集

プロキシ資格情報を編集するには、以下の手順に従います。

  1. Designerで、[ファイル] > [接続を管理]の順に選択し、DCMを開きます。

  2. [接続マネージャー]ウィンドウの左側にある[資格情報]タブを選択すると、以前に作成したすべての資格情報が表示されます。プロキシ接続に関連付けられている資格情報だけでなく、すべての資格情報が含まれます。

  3. 編集する必要がある資格情報を見つけます。資格情報名を選択すると、詳細が表示されます。ここでは、資格情報が作成されたときに入力された情報と、その資格情報を現在使用しているすべての接続を表示できます。

  4. [編集]ボタンを選択し、資格情報を更新します。必要に応じて、[メソッド]、[資格情報名]、[ユーザー名]、および[パスワード]を更新します。

  5. [保存]を選択して変更を確定するか、[キャンセル]を選択して前の画面に戻ります。

以前のプロキシ設定から移行する

2024.2リリースでは、新しいプロキシ設定がパブリックプレビュー版で利用できます。以前のプロキシ設定を引き続き使用することも、新しいオプションを使用することもできます。新しい設定オプションを使用するには、Designerのユーザー設定の[プロキシ]タブで[新しいプロキシ設定を有効にする]チェックボックスをオンにする必要があります。

以前の設定で既にプロキシ資格情報(ユーザー名とパスワード)を入力していて、今回の新しいプロキシ設定を使用する場合は、上記のようにDCMから資格情報を再度作成する必要があります。

重要な注意事項と制限事項

パブリックプレビュー版では、新しいプロキシ設定に一部制限があります。以下の「重要な注意事項と制限事項」セクションで制限についてご確認ください。

  • データ入力ツール、データ出力ツール、インデータベース:

    • ODBCドライバー:

      • DCMを使用したDSNレス: プロキシオプションは使用できません(Snowflake経由を除く)。

      • DSN (DCMでもDCMレスでも): DSNでプロキシを設定できます。

      • 生のODBC接続文字列: 接続文字列パラメーターでプロキシを設定できます。

    • OCI: TNSレベルでプロキシを設定できます。

    • OleDB: ドライバーレベルでプロキシを設定できます。

    • バルクローダー:

      • Google BigQueryはこの新しいプロキシオプションをサポートしています。

      • その他すべてのバルクローダーは、現在、新しいプロキシオプションに対応していません。

    • その他:

      • HDFSおよびSpark Direct: プロキシをサポートしていません。

  • ダウンロードツール: 新しいプロキシオプションをサポートしています。

  • EメールツールEメール送信イベント: 新しいプロキシオプションをサポートしています。

  • コネクタツール:

    • Amazon S3のダウンロードおよびアップロードツール: 新しいプロキシオプションをサポートしています。

    • その他すべてのコネクターは、現在新しいプロキシオプションに対応していません。

  • Designer: Marketplaceのアドオン([アドオン] > [Marketplaceアドオンの管理])のみ、新しいプロキシオプションをサポートしています。