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Server 2022.3 の新機能

バージョン : 2022.3.1.395

リリース日 : 2022 年 11 月 29 日

Server 2022.3 リリースノート 全文を参照してください。

新しい機能

インストーラーの更新

2022.3リリース時点で、Alteryx Designer、Server、および R Predictiveツールは新しいインストーラー技術を使用しています。更新されたインストーラーは、オペレーティングシステムの言語を検出し、該当する言語のAlteryx製品をインストールします。アップグレードおよびダウングレードに関する重要な考慮事項については、「 製品のダウンロードとインストール 」を参照し、 更新されたコマンドラインオプションを確認 してください。

移行準備ツール

Server全体で最新かつ最高の暗号化を使用して、保存されているデータと送信中のデータを保護するために、長いダウンタイムを取ることなく、またビジネスを中断せずに、暗号化を最新のアルゴリズムに移行できるようになりました。

最新の暗号化 (FIPS 対応) に移行するために、Alteryx では移行準備ツールをご用意しました。これにより、すべてのワークフローデータベーステーブルを新しい暗号標準に移行するのに伴うメンテナンスウィンドウのダウンタイムを軽減することができます。

Server 用移行準備ツールは、ワークフローとアプリケーションのデータベースを新しい AES256 標準に迅速に移行するための事前移行ができる、独立したコマンドラインユーティリティです。

このツールはオプションであり、以前のServerバージョンをServer 2022.2.x (FIPS ビルド)、2022.3.x (FIPSまたは一般提供ビルド) またはそれ以降にアップグレードする前に、一度だけ実行する必要があります。ただし一部のケースでは、移行準備ツールを実行することをお勧めします。

このツールの詳細については、「 移行準備ツール 」のヘルプページを参照してください。

Server UIのデザイン変更

管理ページ: [通知]、[設定] (以前の [構成とテーマ])、[ジョブ]、[スケジュール]、[メディア]、[インサイト]、[ワークフロー]、[サブスクリプション]、[診断]、[データ接続]、[ディストリクト]、[ページ]、[リンク] のデザインが変更されました。これらのページの機能は変わりません。

グローバル検索のユーザーインターフェースも更新されました。検索結果で返される項目には、作成日、作成者、タイプなどの詳細情報が含まれるようになりました。検索に含めるアセットタイプを選択することもできます。これらの更新により、検索対象をより詳細に制御し、検索ページから検索結果に関する詳細情報を直接取得できます。

ローカライゼーション

ローカライゼーション (中国語、フランス語、イタリア語、日本語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語) が、ログインページと分析アプリページを除くすべてのServer ページに拡張されました。

OpenSSL3 暗号化モジュールのアップデート

バンドルされているOpenSSL3暗号化エンジンをOpenSSL 3.0.7に更新、CVE-3602とCVE-3786 (いずれも高重大度の評価) に対応しています。

OpenSSL3レガシープロバイダーが同梱されており、これは3.xシリーズのコア暗号化エンジンの一部としてパッケージ化されなくなった古いアルゴリズムや暗号 (MD2、MD4、RC4、DES、IDEA など) を提供するものです。レガシープロバイダーをロードするには、特定のDesignerまたはServerホストで、バックエンドでの設定により手動で有効化する必要があることにご注意ください。

暗号化とハッシュ化の更新

Server の暗号化について、次のアップデートを行いました。

  • 暗号化方式はすべて AES256 になりました。

  • MD5およびSHA1ハッシュが SHA256にアップデートされています。

  • Alteryx Server-FIPSは、以下のFIPS 140-2認定暗号化モジュールを使用します。

    • OpenSSL バージョン 3.0.0 – OpenSSL FIPS プロバイダー – 証明書アルゴリズム ( A1938 )[1]

    • Windows 10 - 暗号化プリミティブライブラリ - 証明書 #3197

  • 分析アプリのフィールドは、このリリースでは暗号化されていません。分析アプリのフィールドに個人識別情報 (PII) がある場合、そのデータは追加の保護を受けません。

Server V3 API: ワークフロー、ジョブ、および資格情報エンドポイント

Curator(管理者) 権限とArtisan(クリエイター)権限を持つユーザー向けに、Server V3 APIも更新しました。

  • Alteryx Server の管理者は、ワークフローのアップロードやジョブの実行など、多くのプロセスを自動化できるようになりました。

  • クリエイター権限を持つユーザーは、v1/v2/subscriptions からすべての /workflows エンドポイントおよび /jobs エンドポイントに、V3 API の一部としてアクセスできるようになりました。さらに、ワークフローが適切に動作するように必要なすべてのメタデータが得られるように、ワークフローを投稿してワークフローの資格情報を指定することもできます。

Server V3 API の詳細については、「 Alteryx Server API V3 」と「 Server API V3 オブジェクト 」のヘルプページを参照してください。Alteryx Server API V3

システム設定の更新

  • SSL/TLS : AlteryxService は、内部および直接のサービス層通信で TLS をサポートするようになりました。Server-FIPSでは、TLSがすべてのサービスに対して有効になり、無効にすることはできません。この変更により、コントローラーノードとServer UIノードにX.509(TLS)証明書をインストールする必要があります。これにより、ノード間の通信がTLSと連携できるようになります。Serverをホストするすべてのマシンに、その設定に関係なく、証明書をインストールすることをお勧めします。TLS 設定の詳細については、 システム設定 のヘルプページを参照してください。

  • Engine: [システム設定] > [Engine] > [General] (一般) で [Allow Server to manage engine resources] (Server による Engine リソースの管理を許可する) 設定を有効にすると、[Allow users to override these settings] (ユーザーがこれらの設定を無効にできるようにする) 設定が無効になります。

SAMLサポートの更新

IdentityServer 3 および AlteryxAuthHost.exe プロセスへの依存を削除しました。SAML機能は、AlteryxServerWebApiHost.exe プロセスの一部として提供されるようになりました。また、この更新で署名要求のサポートも追加されました。

これにより、バージョン2022.3からは、Web APIサービスを介して更新されたサービスプロバイダーエンドポイントを使用することになります。なお、以前のエンドポイントを使用した既存の設定は引き続き動作し、現時点では既存のAlteryx ServerでSAMLの使用を継続するためのアクションは必要ありません。

Alteryxシステム設定ACS Base URL:

  • 以前の既定: http(s)://host.domain.tld/aas/

  • 新しい既定: http(s)://host.domain.tld/webapi/

アイデンティティプロバイダーのオーディエンスURI:

  • 以前の既定: http(s)://host.domain.tld/aas/Saml2

  • 新しい既定: http(s)://host.domain.tld/webapi/Saml2

アイデンティティプロバイダーのシングルサインオンURL:

  • 以前の既定: http(s)://host.domain.tld/aas/Saml2/Acs

  • 新しい既定: http(s)://host.domain.tld/webapi/Saml2/Acs

Designer からワークフローを共有できない

2022.3 より前のバージョンの Designer では、Designer から Server へのワークフローを共有できません。管理者UIまたはAPIを使用して、これらのワークフローをServer 2022.3にアップロードする必要があります。

使用状況データの設定

Server環境設定で使用状況データを送信するための設定が削除されました。使用データに関する当社の理念の詳細については、「 使用データによる製品の改善 」および「 Alteryx プライバシーポリシー 」を参照してください。

Server使用状況レポートの廃止

Server 使用状況レポート は、Server 製品と併せて個別のダウンロードとして提供されており、管理者が、MongoDB に接続するワークフローを Designer で実行することで、Server 環境に関する貴重な統計情報を取得できるようになっていました。

Server DBスキーマに対する継続的な変更により、レポート出力の有効性と価値は時間の経過とともに低下しており、基盤となる Server製品データベースにおける新しいスキーマの追加は、今後のServer使用状況レポートに反映されません。そのため、Server 使用状況レポートは、Server と併せた個別のダウンロードとして公開されなくなります。以前のバージョンのレポートは引き続きダウンロードできますが、継続的なデータベースの変更により、このレポート出力の価値は時間経過とともに低下していきます。

このレポートはDesignerのマクロであるため、すべてのユーザーによるダウンロード、更新が可能で、引き続きMongoDBからの必要な情報に基づいて使用することができます。ただし、Alteryx製品チームがレポートを現在の状態から更新または保守することはありません。

Server 使用状況レポートに関するフィードバックを送信したい場合は、 こちらのアンケート にご回答ください。それにより当社の Server 製品チームが様々なご要望を適切に把握し、将来的に製品スイートに含めるものを検討することが可能になります。