数学関数は数学的計算を実行します。数学関数は、 数値データ型 でのみ使用します。
ABS(x)
ABS(x): 数値(x)の絶対値を返します。0から数値までの距離です。値は常に正です。
ABS(32)
32を返しますABS(-32)
32を返します
ACOS(x)
: 数値(x)のアークコサインまたは逆コサインを返します。アークコサインは、コサインが(x)である角度です。
返される角度は、0(ゼロ)からπの範囲のラジアンで与えられます。
数(x)は-1と1の間でなければなりません。
ACOS(0.5)
1.047198を返します
ASIN(x)
: 数値(x)のアークサインまたは逆サインを返します。アークサインは、サインが(x)である角度です。
返される角度は、-π/2からπ/2の範囲のラジアンで与えられます。
数(x)は-1と1の間でなければなりません。
ASIN(0.5)
0.523599を返します
ATAN(x)
: 数値(x)のアークタンジェントまたは逆タンジェントを返します。アークタンジェントは、タンジェントが(x)である角度です。返される角度は、-π/2からπ/2の範囲のラジアンで与えられます。
ATAN(0.8)
0.674741を返します
ATAN2(y, x)
ATAN2(y, x): yとxのアークタンジェント(逆タンジェント)、((y/x)のアークタンジェント)を返します。
ATAN2(4, -3)
2.2143を返します
Average(n1, ...)
: 数値のリストの平均を返します。NULL 値は0として扱われ、平均値の計算に算入されます。
Average(20,30,55)
は [(20+30+55)/3]= 35 であるため、35 を返します。
AverageNonNull(n1, ...)
: 数値のリストの平均を返します。Null値は計算から除外されます。この計算は数値データ型でのみ機能します。
注記
なお、AverageNonNull関数は、上記のAverage(n1, …)関数とは動作が異なります。
AverageNonNull
は、平均の計算からnull値を除外します。これは、 集計ツール で使用できる平均アクションと同じ動作です。Average
はnull値を0として扱います。
このため、2つの関数が入力に応じて異なる結果を返すことがあります。
AVERAGENONNULL(Null, 1, 1)
1を返します(対して、Nullを0として含めるAverage関数では、0.666666666666667となります)。AVERAGENONNULL(Null, 1, 2, 3)
2を返します(対して、Average関数では1.5となります)。AVERAGENONNULL(Null, 1, 2, 2)
1.666666666666666667を返します(対して、Average関数では1.25となります)。AVERAGENONNULL(Null, 1.2, 2.345, 3.456789)
2.333929666666667を返します(対して、Average関数では1.75044725となります)。AVERAGENONNULL(Null, 1.2, 2.345, 3.456789, Null)
2.333929666666667を返します(対して、Average関数では1.4003578となります)。AVERAGENONNULL(Null, Null, Null)
Nullを返します。すべての値がNullの場合、結果はNullになります。
CEIL(x, [mult])
CEIL(x, [mult]): x以上の最小倍数(mult)に切り上げた数値(x)を返します。(mult)パラメーターは0よりも大きい値でなければなりません。(mult)が指定されていない場合、(x)以上の最小の整数を返します。
注記
CEIL(x)
CEIL(x)は、値がINT64の範囲内にある場合、DoubleをInt64値に変更し、それ以外の場合はDoubleを返します。
CEIL(9.567)
CEIL(9.567)は10を返します(パラメーターを提供しない場合、関数は既定でx以上の最小の整数を返します)。CEIL(123.456, 10)
CEIL(123.456, 10)は130を返します(最も近い10の倍数に切り上げられます)。CEIL(-110, 100)
CEIL(-110, 100)は-100を返します(最も近い100の倍数に切り上げられます)。CEIL(123, Null)
nullを返します(いずれかのパラメーターにnullがある場合、結果はNullになります)。CEIL(9.123, 0.01)
9.13を返します(最も近い.01の倍数に切り上げられます)。CEIL(7, 5)
10を返します(最も近い5の倍数に切り上げられます)。
COS(x)
COS(x): 指定された角度(x)のコサインを返します。xはラジアンである必要があります。
COS(1)
0.54030230586814を返します。
COSH(x)
COSH(x): 数値(x)のハイパボリックコサインを返します。
COSH(1)
0.54030230586814を返します。
DISTANCE(from_Lat,from_Lon, to_Lat, to_Lon)
: (lat1,lon1) から (lat2,lon2) までの距離を返します。
DISTANCE(42, -90, 43, -80)
513.473706マイルの値を返します
EXP(x)
EXP(x): 定数eを指数(x)のべき乗にしたもの(e^x)を返します。
FACTORIAL(x)
FACTORIAL(x): 数値(x)の階乗を (n! = n x (n-1) x… x 1)の計算で返します。たとえば、4の階乗は次のように計算されます。4! = 4 x 3 x 2 x 1 = 24。
この関数は、正の整数のみを受け入れます。
この関数は、10進数をサポートしていません。
数値データ型のサイズ制限のため、階乗関数の(x)の最大許容値は170です。
注記
階乗の数学的表現は一般的にx!と表記されますが、Alteryx関数はFactorial(x)によってのみ階乗を認識します。
FACTORIAL(0)
1を返しますFACTORIAL(1)
1を返しますFACTORIAL(Null)
Nullを返します。FACTORIAL(5)
120 (5 * 4 * 3 * 2 * 1)を返します。FACTORIAL(8)
40320 (8 * 7 * 6 * 5 * 4 * 3 * 2 * 1)を返します。
FLOOR(x, [mult])
FLOOR(x, [mult]): x以下の最大倍数(mult)に切り捨てた数値(x)を返します。(mult)パラメーターは0よりも大きい値でなければなりません。(mult)が指定されていない場合、次の最初の例に示されているように、この関数は(x)以下の最大の整数を返します。
注記
FLOOR(x)
CEIL(x)は、値がINT64の範囲内にある場合、DoubleをInt64値に変更し、それ以外の場合はDoubleを返します。
FLOOR(4.567)
4を返します(パラメーターを提供しない場合、関数は既定でx以下の最大の整数を返します)。FLOOR(4.567, 0.01)
4.56を返します(最も近い小数点第2位に切り捨て)。FLOOR(-15.75, 0.1)
-15.8を返します(最も近い小数点第1位に切り捨て)。FLOOR(Null, 10)
nullを返します(いずれかのパラメーターにnullがある場合、結果はNullになります)。FLOOR(13, 5)
10を返します(13以下の5の最も近い倍数である10に切り捨てられます)。
LOG(x)
LOG(x): 数値(x)の自然対数を返します。xは正の数である必要があります。
LOG(1)
0を返しますLOG(14)
2.639057を返します
LOG10(x)
LOG10(x): 10を底とする数値(x)の対数を返します。xは正の数である必要があります。
LOG10(1)
0を返しますLOG10(14)
1.146128を返します
Median(...)
: 1つ以上の(ソートされていない可能性がある)値の中央値を計算します。
Median (5, 4, 3, 7, 6)
は5を返します。
Mod(n,d)
: 数値(n)を数値(d)で除算した後の剰余を返します(整数演算)。
剰余演算では、1つの整数(n)を整数の除数(d)で割った余りを求めます。
(n)が正の場合、結果は正です。
(n)が負の場合、結果は負です。
小数点以下の値を使用した場合、小数点以下は切り捨てられます。除数が1未満の小数の場合、「ゼロ除算」のエラーが発生する可能性があります。
MOD(6,4)
2を返しますMOD(6,-4)
2を返しますMOD(-6,4)
-2を返しますMOD(-6,-4)
-2を返しますMOD(6,.4)
[Null]を返します。
PI()
: 円周率πの値を15桁の精度で返します。
PI()
は3.141593を返します
POW(x, e)
: x のべき乗 (x^e) を返します。
POW(2, 3)
2
3
に等しく、8を返します。
RAND()
: 0 以上 1 未満の乱数を返します。
RAND()
0.256のような乱数を返します
RandInt(n)
: 0以上指定された任意のパラメーターn未満の乱数(整数)を返します。
RandInt(10)
0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10を返します。RandInt(5000)
0と5000の間のランダムな整数を返します(741など)。
Round(x, mult)
: 数値(x)に最も近い(mult)の倍数に丸めた値を返します。
注記
The rounding is done after dividing the number (x) by mult. If that result is negative (and is exactly an integer plus a half), the function rounds up instead of rounding away from zero. After it rounds to an integer, it multiplies again by the mult.
Round(55.34, 2)
は56を返します。Round(39.88, 10)
は40を返します。Round(41.1, 10)
は40を返します。Round(1.25, 0.1)
は1.3を返します。Round(1.227, 0.01)
は1.23を返します。Round(–25, –10)
returns a value of -30.Round(–25, 10)
returns a value of –20.Round(–1.5, 1)
returns a value of –1.Round(15, 10)
returns a value of 20.Round(–15, 10)
returns a value of –10.Round(15, –10)
returns a value of 10.Round(–15, –10)
returns a value of –20.
SIN(x)
SIN(x): 指定された角度(x)のサインを返します。xはラジアンである必要があります。
SIN(90)
0.89399663600558を返します。
SINH(x)
: 数値(x)のハイパボリックサインを返します。
SmartRound(x)
SmartRound(x): (x)の大きさに基づいて動的に決定された値の最も近い倍数に丸められた数値(x)を返します。
SQRT(x)
SQRT(x): 数値(x)の平方根を返します。
SQRT(100)
10の値を返します。
TAN(x)
TAN(x): 指定された角度(x)のタンジェントを返します。xはラジアンである必要があります。
TAN(1)
1.5574077246549を返します。
TANH(x)
TANH(x): 数値(x)のハイパボリックタンジェントを返します。
TANH(90)
1を返します