DCM - Server
データ接続マネージャー(DCM)は、データベースとクラウドの相互運用可能な接続(データソースにリンクされた資格情報)のための一元的なストレージで、Alteryx製品間のワークフロー接続管理とコラボレーションを促進します。DCMを使用して、ツールとワークフロー間で接続と資格情報を入力および使用します。
DCM を使用すると、データソース、認証情報、接続を管理できます。
データソースオブジェクトは、データベース、クラウドサービスなどを表します。
資格情報オブジェクトは、ユーザー名とパスワードの組み合わせ、OAuthトークンを表します。
接続オブジェクトは、データソースを資格情報に結合し、ワークフローの1つ以上のツールで使用されます。
重要
DCM資格情報を使用するワークフローを別のサーバーに移行する場合(開発環境から本番環境への移行など)、ワークフローは引き続きこのDCM資格情報を使用します。ワークフローの所有者はDCM資格情報を移行先サーバーに同期してDCM資格情報がワークフローで使用できるようにする必要があります。これを実施しない場合、「選択した接続は使用できません」というエラーが発生します。
Designerの詳細については「 DCM - Designer 」ヘルプページを参照してください。
データ接続マネージャーの設定
管理者は、 [システム設定] の [DCM] 画面で、コンポーネントのDCM設定を行います。
重要
Server-FIPSではDCMは有効であり、無効にすることはできません。また、DCM強制モードが有効になっており、FIPS対応バージョンのServerでは変更できません。
Enable DCM for your Organization
[Enable DCM for your Organization] のチェックボックスをオンにして、組織でデータ接続マネージャーを有効にします。これによりユーザーは、Designer内で [ ファイル ] > [ 接続を管理 ] から [ 接続マネージャー ] を使用できます。詳細については「 DCM - Designer 」ヘルプページを参照してください。
[Enable DCM for your Organization] がオフになっている場合も、ユーザーは [オプション] [ユーザー設定] [ユーザー設定の編集] [DCM]から設定を上書きして、資格情報マネージャーにアクセスできます。これを回避したい場合は、 [Allow Override by User] をオフにします。
DCM Mode(DCMモード)
既定の資格情報の処理と保存のオプションを選択します。
DCM Optional : 接続(パスワードを含む)は既定でワークフローに保存されます。DCMに接続を保存して管理することを選択できます。
DCM as Default : 接続(パスワードを含む)は既定でDCMに保存され、管理されます。ワークフロー内に保存を選択できます。
DCM Only : ワークフローに接続を設定することはできません。DCMに保存された接続を選択することのみ可能です。パスワードが埋め込まれたワークフローは実行されます。
DCM Enforced : パスワードが埋め込まれたワークフローは動作しません。
SDK (Gallery) Tools Support (SDKツールのサポート)
SDKツールのサポート設定を変更した場合は、Serverを再起動して変更を適用します。
Deny : SDKツールはサポートされず、資格情報のUIでAllow Credential for SDK (Server) toolsチェックボックスは使用できません。
Allow : SDKツールがサポートされ、UIでAllow Credential for SDK (Server) toolsチェックボックスが使用でき、各資格情報を手動で選択できます。
Allow All: SDKツールがサポートされ、UIで Allow Credential for SDK (Server) tools チェックボックスが使用でき、すべての資格情報が既定でチェックされます。
Allow Override by User
ユーザーがこれらの組織レベルの設定を上書きできるようにするには、 [Allow Override by User] チェックボックスをオンにします。このチェックボックスがオンの場合、ユーザーは [オプション] [ユーザー設定] [ユーザー設定の編集][DCM] から上記の設定を上書きできます。 [Allow Override by User] をオフにすると、すべてのユーザーに組織レベルの設定が適用されます。
DCM接続の同期のブロック
管理者は、ServerとDesigner間およびDesignerからServerへのDCM接続の同期を無効にすることを選択できます。有効にすると、環境全体のDCM接続の同期が無効になります。
この機能は、本番データセットに接続された本番環境のDCM接続が、Designerで新しいワークフローを作成するために使用されないようにしたい場合に便利です。この機能を使用すると、本番環境のデータセットに対するDCM接続へのアクセスを制限する一方で、開発環境またはテスト環境でServerとDesigner間のDCM接続を使用する柔軟性をユーザーに残しておくことができます。
環境全体でServerからDesignerへ、およびDesignerからServerへのDCM接続の同期をブロックする方法は、次の通りです。
[ システム設定 ] [DCM] を開きます。
[ Block DCM Connections Synchronization between Server and Designer ]チェックボックスを選択します。同期を許可するには、このチェックボックスをオフのままにします。
注記
ServerからDesignerへのすでに同期されている古い接続はすべて同期されたままになります。この設定をオンにすると、新しく追加、更新、削除された接続に対してのみ同期が阻止されます。この設定を再度オフにすると、同期が再開され、それまで同期されていなかった古い接続が同期されます。
これと同じ設定がDCM資格情報とDCM保管庫にも適用されます。DCMの詳細については、 データ接続マネージャー: Server UI を参照してください。
同期がオフになっているときにDCM資格情報をワークフローに接続する
必要に応じて、同期がオフになっている場合でもDCM資格情報をワークフローに接続することができます。これを行うには、次の手順に従ってServer UIでDCMに接続します。
Alteryxの [システム設定] で [ Block DCM Connections Synchronization between Server and Designer ] を有効にします。
Serverで、有効な資格情報を使用して新しい接続IDを作成します。
ServerからワークフローをYXZPファイルとしてダウンロードし、Designerにロードします。
このYXZPファイルを開き、ステップ2で作成した新しい接続IDに置き換えます。これを新しいファイルに保存し、DesignerからServerに保存します。
ワークフローを実行します。
Designerでこのワークフローを実行: 新しい接続IDがDesignerに認識されていないため、ワークフローを実行できません。
新たに保存されたワークフローをServerから実行: ワークフローが期待どおりに実行されます。