ServerアップグレードにおけるMongoDBのベストプラクティス
組み込みおよびユーザー管理型MongoDBのスキーマアップグレード
ほとんどの四半期ごとのアップグレードでは、新しい機能に対応するためにデータベーススキーマが変更されます。スキーマの移行は、アップグレード後にAlteryx Serverサービスを初めて起動した際に自動的に実行されます。ただ、自動ではありますが、このプロセスで問題が発生するとServerが正常に起動しなくなります。
Alteryxのアップグレード前のチェック を確認してください。これは、Mongoデータベーススキーマがエラーなく確実に移行できるようにするための最良の方法です。
Alteryx Serverサービスの開始後にスキーマが正常にバージョン移行されたことを確認するには、移行ログの最後を確認し、Serverバージョンの正しいスキーマと比較します。
C:\ProgramData\Alteryx\Gallery\Logs\alteryx-migration.csv
MongoDBスキーマの詳細については、 MongoDBスキーマリファレンス に関するヘルプページを参照してください。
Mongoデータベースのバージョンをアップグレードする必要があるかどうかを確認する
Mongo DBスキーマリファレンスには、各Serverバージョンの「組み込みのMongoDBのバージョン」と「ユーザー管理型インスタンスでサポートされているMongoDBのバージョン」が記載されています。
組み込みのMongoDB
バージョンのアップグレードが表示されている場合は、Serverのアップグレードプロセスの最後に自動的に実行されます。必要な空き容量と、アップグレード完了後に削除またはアーカイブできるフォルダーについては、以下の詳細を参照してください。
Mongoを2バージョンアップグレード(3.4から4.0へ、次に4.0から4.2へ)する大幅なアップグレード(例: 2019.2から2021.4へのアップグレードなど)を行っている場合、中間バージョンのMongoを使用するServerバージョンで一度アップグレードをピットストップする必要があります。(したがって、2019.2を2019.3にアップグレードしMongo 4.0にしてから、2019.3を2021.4にアップグレードしてMongo 4.2にします。)
ユーザー管理型MongoDB
Serverの各バージョンで複数のMongoバージョンがサポートされていることが確認できます。Mongoのアップグレードが必須かオプションかを判断します。
MongoDBのタイプ別バージョンアップグレード
一部のServerアップグレードでは、組み込みのMongoDBバージョンもアップグレードされます。『Version-to-Version Guide』では、これらを「Pit Stop (ピットストップ)」として示しています。MongoDBバージョンアップグレードでは、Mongoのピットストップを2つ通過しない限り、これらのいずれかのピットストップの1つ前のバージョンから1つ後のバージョンに直接アップグレードできます。
重要
ServerのアップグレードでMongoデータベースをアップグレードする場合は、アップグレード中に現在のMongoデータベースのサイズの1-3倍の空き領域が必要です。
ServerのアップグレードでMongoデータベースのバージョンがアップグレードされない場合、Serverのアップグレード中に追加の容量は使用されないので、このセクションは該当しません。
必要な容量を計画するには、現在のMongoDBのサイズを確認してください。
フォルダー:
C:\ProgramData\Alteryx\Service\Persistence\MongoDB
アップグレード前のデータベースの手動バックアップ、 MongoDBバックアップ 。容量を節約するため、作業を進める前にバックアップをアーカイブできます。
Mongoのアップグレード中、データベースは
\MongoDB_PreUpgrade
フォルダーにコピーされます。Serverのアップグレード中にこのフォルダーの場所を求められます。また、マシン上の別のドライブを選択することができます。ネットワークの場所を指定することはできますが、ネットワーク接続の問題により大規模なデータベースに障害が発生する可能性があるため、推奨されません。Serverアップグレード2018-2021.3.5では、アップグレードされたデータベースは
\MongoDB_MongoVer
という名前の新規フォルダーに作成されます。アップグレードが終わったら、元の\MongoDB
フォルダーを削除できます。
MongoDBバージョンアップグレードフォルダーの構成2021.3.6以降
MongoDBバージョンアップグレードフォルダーの構成2018 - 2021.3.5
上記でオンプレミスのユーザー管理型Mongoをアップグレードする必要がある、もしくはした方が良いと判断した場合は、Alteryx Serverのアップグレードとは別にアップグレードしてください。両方を同時にアップグレードすることはしないでください。アプリケーションをアップグレードした後にはServerを徹底的にテストする必要があります。
オンプレミスのユーザー管理型Mongoをアップグレードするには、次の手順に従います。
AlteryxService を停止します。
MongoDBをバックアップします。
Mongoの推奨アップグレード手順に従います。アップグレードにはピットストップが必要になる場合があります。たとえば、Mongoを3.4 -> 4.0に移行する場合は、3.4 -> 3.6にアップデートし、それから3.6 -> 4.0にアップデートすることをお勧めします。
Mongoを起動します。
AlteryxService を起動します。
Serverとワークフローが正常に実行されていることをテストします。
詳細については、以下をご参照ください。
上記でAtlasユーザー管理型MongoDBをアップグレードする必要がある、もしくはした方が良いと判断した場合は、Alteryx Serverのアップグレードとは別にアップグレードする必要があります。両方を同時にアップグレードすることはしないでください。アプリケーションをアップグレードした後にはServerを徹底的にテストする必要があります。
Atlasユーザー管理型Mongoをアップグレードするには、次の手順に従います。
AlteryxService を停止します。
各Mongo Atlasドキュメントのデータベースをバックアップします。
各Mongoドキュメントの[Upgrade Version]ボタンを使用します。
AlteryxService を起動します。
Serverとワークフローが正常に実行されていることをテストします。