DCM接続処理
大企業では、複数のAlteryx Serverインスタンス(開発、テスト、本番)を実行することが多く、各環境へのアクセス管理や実行できるワークフローの制御を行っていますが、最も重要なことは使用される接続を管理することです。そしてその重要度は、ユーザーアクセスの制限が想定されるような本番データ処理が行われる本番環境では一層高くなります。
DCM環境接続処理ルールを使用すると、Server上でワークフローを実行する際、ワークフロー接続の代わりに、Server上に存在するどの接続を使用するかを定義できます。
すべての環境について、実行時にワークフローで検出された場合に、別の接続に置き換える必要がある接続IDのリストを定義できます。これにより、その環境では、(ワークフローに存在する)各 ソース 接続IDは、エンジン実行時に ターゲット 接続(接続IDで定義)として解決されます。
DCMは、YXMDワークフローを更新することなく、接続の置換を実行時に動的に処理します。
DCM環境接続処理ルールにアクセスする権限
すべてのServer管理者は、Alteryx Server管理者UIでDCM環境接続処理ルールへのアクセスと管理ができます。
権限の詳細については、 ユーザーロールと権限 を参照してください。
ワークフローの実行
Server上でワークフローを実行するすべてのServerユーザーは、使用する ターゲット DCM接続にアクセスできる必要があります。そのためには、その接続の所有者であるか、実行のためもしくはコラボレーションのために接続が共有されている必要があります。
これは、手動およびスケジュールされたワークフロー実行の両方に適用されます。
ターゲット接続がコラボレーションのために共有されている 場合、ユーザーが使用できる接続のバージョンがワークフローの実行時に使用されます。つまり、ユーザーの資格情報が使用されます。
ターゲット接続がコラボレーションと実行の両方で共有されている (同時共有)場合は、実行のために共有されている接続が必要です(同時共有用に設計されているため)。つまり、ユーザーがワークフローを実行するには、コラボレーション共有のステータスに関係なく、実行のために共有されている接続を使用できる必要があります。
たとえば、接続がコラボレーションと実行の両方で共有されているが、あるユーザーはコラボレーションのために共有されている接続のみ使用できる場合、そのユーザーはワークフローを実行できません。
ターゲット接続が外部保管庫を使用している 場合、保管庫ベースの接続が実行のために共有されていればすべてのユーザーが外部保管庫を使用できます。
DCM環境接続処理ルールの作成
DCM環境接続処理ルールを作成するには、次の手順に従います。
[ 管理者 ] > [ DCM接続処理 ]に移動します。
[検索]フィールドの右上隅にある[ +新規 ]を選択します。
[ ルールの作成 ]ウィンドウで以下を実行します。
[ ソース接続ID ] (ワークフローに存在する接続ID)を入力します。現在の環境に存在するものである必要はありません。ソース接続としてもターゲット接続としても他のルールで使用することはできません。
ソース接続名 を指定します。これは、ナビゲーションの改善のためにのみ使用されるカスタム名です。
[ ターゲット接続 ]を選択します。これは、実行中に使用される現在の環境上の既存の接続です。ターゲット接続は、同じ環境の他のルールでソース接続として使用することはできません。ただし、複数のルールで同じターゲット接続を参照することはできます(複数の参照が同じ接続を使用して実行されます)。
作成 を選択します。
DCM環境接続処理ルールのインポート
DCM環境接続処理ルールをインポートするには、エクスポートされたDCM接続を含むJSONファイルが必要です。DCM接続のエクスポート方法の詳細については、 DCM接続のエクスポート を参照してください。
[ 管理者 ] > [ DCM接続処理 ]に移動します。
[検索]フィールドの右上隅にある[ インポート ]を選択します。
[ ルールのインポート ]ウィンドウで、 [ ファイルのアップロード ]を選択します。アップロードするJSONファイルを選択します。新しいルールを作成する場合と同様に、ソース接続とターゲット接続の検証が適用されます。
[インポート] を選択します。
既定では、エクスポートされたファイルにはソース接続のみが含まれ、ターゲット接続は定義されていません。これらは、インポート後にUIでルールを編集することで指定できます。ターゲット接続が定義されていないルールは実行時に無視され、元のワークフロー参照が使用されます。
必要に応じて、ソースファイルを手動で編集できます。インポートする接続のリストをカスタマイズするか、インポート前にJSONファイルにターゲット接続を入力します。ターゲット接続は、次の例に示すように、 connectionId の参照のみを含む targetConnection オブジェクトを、環境上の既存の接続に追加することで定義できます。
例
エクスポートされたファイル : エクスポートされたJSONファイルの例については DCM接続 のページを参照してください
インポートされたファイル : ターゲット接続が定義されたインポートファイルの例:
{ "apiVersion": 5, "connections": [ { "sourceConnection": { "connectionId": "c.cid.123b5925-e1e5-4568-a2cc-83c74eee8a6e", "connectionTitle": "Snowflake TEST - read_access (john.doe@alteryx.com)" }, "targetConnection": { "connectionId": "c.cid.b36bd9b6-23a1-43ba-a4a4-c68c488d7f8c" } }, { "sourceConnection": { "connectionId": "c.cid.456936dd-d0fd-4498-bc74-e550ea6a22c6", "connectionTitle": "SQL Server DEV - mssql read (john.doe@alteryx.com)" }, "targetConnection": { "connectionId": "c.cid.9893e798-1324-489a-a036-83ed4fc1ec55", } } ] }
DCM環境接続処理ルールの編集
既存のDCM環境接続処理ルールを編集するには、次の手順に従います。
[ 管理者 ] > [ DCM接続処理 ]に移動します。
編集する既存のDCM接続ルールの 三点リーダーメニュー(⋮) を選択します。
[ 編集 ]を選択します。[ ルールの編集 ]ウィンドウが開きます。
[ ルールの編集 ]ウィンドウで、選択したDCM接続処理ルールを更新します。新しいルールを作成する場合と同様に、ソース接続とターゲット接続の検証が適用されます。
[編集] を選択します。
DCM環境接続処理ルールの削除
既存のDCM環境接続処理ルールを削除するには、次の手順に従います。
[ 管理者 ] > [ DCM接続処理 ]に移動します。
削除する既存のDCM環境接続処理ルールの 三点リーダーメニュー(⋮) を選択します。
[削除] を選択します。