Alteryxと一時ファイルについて
さまざまな種類のデータ型を処理するための一時ファイルを生成しアクセスする方法が、Alterxをとても効率的なツールにしています。これらのファイルを処理するのに十分な一時領域があることを確認することが重要です。
Temporary Directory (一時ディレクトリ)
一時ファイルは、ユーザーが指定した一時ディレクトリに保存されます。このディレクトリは、[ システム設定 ]、[ ユーザー設定 ]、または [ ワークフロー設定 ] から指定できます。新しい Alteryx のプロセスごとにユーザーの一時ディレクトリ下にサブフォルダーが作成され、そのサブフォルダーの名前がエンジンプロセス ID に関連付けられてユニークであることを確認します。これにより、特定の Alteryx プロセスによって生成されたファイルは、そのプロセスだけに結び付けられ、別のプロセスによって突然上書きされることはありません。
デフォルトでは、一時ディレクトリは、
C:\ProgramData\Alteryx\Engine
です。
ワークフローまたは分析アプリを実行すると、
C:\ProgramData\Alteryx\Engine\Engine_7336_31d79603f1024c3f9706faf2d5fc8ef8_
という新しいフォルダーが作成されます。その特定のワークフローのすべての一時ファイルがこのフォルダに保存されます。実行の最後に、ファイルとディレクトリが削除されます。
一時ディレクトリへの書き込み
ファイルを一時的な場所に書き込むには、このショートカット
%temp%filename.ext
を使用してファイルパスを作成します。
%temp% を指定すると、どのマシンでも動作し、プロセスIDに関連付けられたサブフォルダー内のユーザーが指定した一時ディレクトリにファイルを書き込みます。
一時ディレクトリへのアクセス
ワークフロー定数 Engine.TempFilePath はすべてのワークフローで使用可能で、プロセスID (実行時ユーザーには不明) を含むユーザーの一時ディレクトリへのフルパスを参照します。ワークフロー定数は、式ボックスを使用するツールで使用できます。また、(必要に応じて)使用して解析し、独自のファイルパスを構築して、予測可能な汎用場所からファイルを読み書きできるようにします。詳細については、「 式エディター 」を参照してください。
一時ファイル
Alteryx はレコード全体を読み込みます。一部のツールは、ツールプロセスを実行する前にレコードをソートするツールなど、複数のパスで内容を読み取る必要があります。2番目のパスが高速で実行されるように、一時ファイルが作成されます。一時ファイルを生成するツールには、 完了までブロックツール 、 最寄り地点検索ツール 、 結合ツール 、 複数結合ツール 、 グループ作成ツール 、 ポリビルドツール 、 サンプリングツール 、 ソートツール 、 空間マッチツール 、 集計ツール 、 タイルツール 、 ユニークツール があります。
一時ファイルが作成され、ユーザー指定の一時ファイルの場所に書き込まれます。ファイルは圧縮されていても、上記のツールのいずれかに接続ストリームで渡されたものの全体が含まれています。それを作成したプロセスに従って命名されます。
Alteryx_[Process ID]_[GUI ID]_.ext
通常、これらのファイルにはAlteryx Database拡張子(*.yxdb)があります。
一時ファイルは処理中に必要ではなくなるので、自動的に消去されます。個々の一時ファイルの寿命は異なりますが、ほとんどの場合、そのツールがすべてのレコードをダウンストリームのツールに出力するとすぐに削除されます。
データ閲覧(*.yxdbファイル)および参照マップ(*.pngファイル)用の一時ファイルなどには、ワークフローが閉じられるまで消去されないものがあります。
「孤立した」ファイル(一時スペースがなくなった場合のようにクラッシュ後に残っている一時ファイル)は、Alteryxエンジンを次回実行する時に自動的にクリアされます。